AA会議演説 首相「おわび」に重心 国際会議で自ら“ざんげ”
「謝罪」求めず日中会談最優先
国連安全保障理事会の常任理事国入りに向け、アジア・アフリカ諸国に戦後日本の存在感を示す-。日本側の描いたそんなシナリオは、小泉純一郎首相による 過去の「反省」と「おわび」の演説で、逆に「謝罪外交」との印象を与えかねないスピーチとなった。「歴史認識」で日本の立場を改めて明確にすることで、各 国に常任理事国入りへの理解を求める狙いがある。だが、二十三日に行われる日中首脳会談でも過去の「おわび」に重心を置くようでは、反中感情を高める結果 になる可能性もある。(船津寛)
二十二日午前に始まったアジア・アフリカ首脳第一回全体会合。五番目にスピーチに立った小泉首相は、百カ国以上の首脳・外相らが居並ぶなか、日本の「過去五十年の歩み」から語りだした。
「痛切なる反省と心からのおわびの気持ちを常に心に刻みつつ…」。首相の口から出たのは、平成七年八月、旧社会党の村山富市首相(当時)が閣議決定した「首相談話」そのものだった。
講演後、首相は記者団に「これは(日本が)前から言ってることなんですよ」と涼しげに語り、細田博之官房長官も「改めてこういう表現をしたことに驚いて いるわけではない」と述べた。だが、二国間の直接会談ならともかく、大規模な国際会議で一国のトップが自国の「過去」をざんげするのは極めて異例だ。
首相による村山談話について、外務省幹部は「中国における反日デモが発生するより前に決まっていた」と述べるとともに、首相が「過去」を踏まえながら戦後日本の平和主義を強調することで、常任理事国入りへのアジア・アフリカ諸国の支持獲得を目指したものだと解説する。
だが、常任理事国入りを目指す国が国連加盟国の半数以上が集まる場で、改めて日本の「罪」を思い起こさせる結果となったのも事実だ。首相自身は否定するが、中国各地で拡大した反日デモで日本の「過去」がヤリ玉に挙がったことを意識したのは間違いない。
首相のインドネシア滞在中に日本政府が最も重視しているのは日中首脳会談の実現だ。反日デモ、東シナ海での石油ガス田開発問題など、「両国間に懸案が山積しているからこそ、トップ同士が意見交換する意義がある」(政府高官)。
首相は「(会談実現は)中国側の判断に任せている」としていたが、ジャカルタ入りしても日程は二転三転。会談で何を議題とするかを含め、「日程調整自体が(中国の)駆け引きの材料になっている」(外務省筋)という状況だった。
首相は「反日感情があるからこそ、日本が(中国との)友好関係が大事だと思っていることを伝えたい」と、あくまで友好関係の確認にこだわりを見せ、「中国に反日があるから、日本に反中があるんだと言い合うような、バカな会談はしない」と記者団に言い切った。
反日デモの底流には一九九四年に強化された「愛国主義教育」に端を発する反日感情がある。中国は「歴史」カードを振りかざす一方、戦後日本の平和国家としての国際貢献、計三兆円を超える対中政府開発援助(ODA)の実績などは国民に教えようとしない。
「敵対からは何も生まれない」と首相は強調するが、反日デモの「破壊活動」に対し明確に批判せず、この日の演説のような過去の「謝罪」ばかりを強調するようだと、長期的にはむしろ、日中の真の友好はおぼつかないだろう。
(産経新聞) - 4月23日2時32分更新
日本の歴史認識を3回批判=小泉演説を事実上否定-韓国首相
【ジャカルタ22日時事】韓国の李海※(=鑽の金を王に)首相は22日、当地で開幕したアジア・アフリカ首脳会議で演説し、国連改革に関連して「過去の 植民地支配をたたえて歴史をゆがめ、若い世代にそれを隠す国は将来に向かって進むことができない」と3回繰り返し、日本の安保理常任理事国入りに明確な反 対の姿勢を示した。
李首相はさらに、「(過去に対する)反省は誠実で行動を伴わなければならない」と指摘、小泉純一郎首相が同日、首脳会議の中で表明した日本の植民地支配などに対する「反省とおわび」を事実上否定した。
【ジャカルタ22日時事】韓国の李海※(=鑽の金を王に)首相は22日、当地で開幕したアジア・アフリカ首脳会議で演説し、国連改革に関連して「過去の 植民地支配をたたえて歴史をゆがめ、若い世代にそれを隠す国は将来に向かって進むことができない」と3回繰り返し、日本の安保理常任理事国入りに明確な反 対の姿勢を示した。
李首相はさらに、「(過去に対する)反省は誠実で行動を伴わなければならない」と指摘、小泉純一郎首相が同日、首脳会議の中で表明した日本の植民地支配などに対する「反省とおわび」を事実上否定した。
(時事通信) - 4月22日23時1分更新


